ラウドカットとは?

1965年に発売したビートルズのアルバム「Rubber Soul(ラバー・ソウル)」のマトリックス1(初回盤)のこと。EMI(1931年~2012年まで存在したイギリスのレコード会社)がラウドカットを行った結果、ミックスが明らかに変わってしまい、ボーカルが生々しく攻撃的な音になってしまったため、短期間のプレスですぐに生産中止となった。新たにカッティングされたものはマトリックス4として再度プレスされたが、徐々に入れ替えが行われたため、マトリックス1と4が片面ずつ存在する盤もある。
ビートルズファンの間では貴重な作品として、高値で取引されている。

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ビートルズ・レコードの歴史

「The Beatles」。
1957年ジョン・レノンが「クオリーメン」というバンドを、英国リバプールの地で結成したことから全てが始まった。その後イギリスとドイツでライブ活動を続けて腕を磨いた彼らは、1960年頃より「The Beatles」を名乗り、1962年にレコードデビューを果たす。ファーストシングル「Love Me Do」に始まり、ラストシングル「Let It Be」まで、アルバムは「Please Please Me」から「Let It Be」まで200曲以上の名曲を世に送り出してきた。当時を知っているビートルズ世代の人たちはもちろん、現在の若い人たちにも愛されているロックバンドである。
60年以上もの間、全世界で愛され歌われ続けているビートルズの曲だが、その音を聴くスタイル、記録の媒体は時代とともに変化している。レコード、オープンリールテープ、カセットテープ、CD、ストリーミング配信など。そんな中から、ここでは”アナログレコード”について焦点を当て、ビートルズ・レコードの魅力を再発見したいと思う。

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