月型芯とは?

月型芯とは、靴のかかと部のアッパーライニングの間に入れる、文字通り「月型(半円)」の補強芯のこと。カウンターとも言われます。靴のかかと部分は着脱によって繰り返し摩擦を受け消耗しやすい箇所で、月型芯は靴の形状維持やかかとを保護し安定させるために重要な部品です。
素材は、タンニン革とその床革(とこがわ)が多く用いられてきました。現在は、革くずをリサイクルしたレザーボードを靴型に合わせ成形したモールドカウンター、または合成シートを溶剤で柔らかくし成形するタイプが使われることが多いよう。

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普段着る服や服装にどこか満足していない、もう一歩先に進んでみたいと感じている方、クラシッククロージングの世界をちょっと覗いてみませんか?

「着こなしは少しカジュアルですが、スーツは女性のクラシッククロージングになり得ると思います」というのは、以前【日本の実力派テーラーを巡る】でも取材させていただいたビスポークテーラー SHEETSの森田智さん。ミューゼオではお馴染みのファッションですが、女性にとってはあまり見慣れないかもしれません。

当連載では、クラシッククロージングの中でもレディスのオーダースーツとジャケットにフォーカスし、オーダーの基礎からテーラーの視点ならではのマニアックなコツまで3回(予定)にわけて森田さんに教えてもらいます。

まずは、レディススーツの原点から現在までの流れとともに、オーダー(手で作りあげられた)スーツと既製品の違いやそれぞれの魅力についてお届けします。スーツやジャケットが全てクラシッククロージングかと言うと、どうやらそうではないようです。ポイントは、中身と過程。

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当連載では、ビスポークテーラー「SHEETS」森田智さんが、レディスのオーダースーツについて、テーラーの視点ならではの基本からマニアックに仕立てるコツまでを解説していきます。

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