ゴシック様式とは?

12世紀以降にフランスで始まった大聖堂建築を発端に、美術や哲学にも浸透し、中世ヨーロッパで広まった建築を中心としたデザイン様式。
当時のヨーロッパは内乱や対外戦争が続き、そのような環境の中で文化の中心だった教会で、教会建築の様式や内装が家具の装飾モチーフとして取り入れられた。大きな窓やステンドグラス、尖頭アーチなど重い石造りを軽快に見せる演出と、高さを強調する造りが特徴的。
イタリア人は、高さを強調したバランスの悪い建築様式として、野蛮な種族による未完成の建築として「GOTICO(ゴート人の)」と呼んだ。ゴート人とは北方ゲルマン民族の古い種族のことで、建築とは一切の関係は無かったが、これがゴシックの語源とも言われている。別説ではGOD(神)に接尾語であるTHICが付きGODTHICから「GOTHIC(神の)」という意味とも言われている。
代表的な建築物は、フランス・パリのノートルダム寺院、スペインのトレド大聖堂、ドイツのケルン大聖堂など。

RECOMMEND

現代紳士服の夜明け、ヴィクトリア朝&エドワード朝という時代ーラウンジスーツの登場_image

現代紳士服の夜明け、ヴィクトリア朝&エドワード朝という時代ーラウンジスーツの登場

普段私たちが何気なく着ているスーツ。いつ頃誕生して、どのような道のりを歩んで来たか皆さんはご存じでしょうか?

スーツの祖先に当たる「サックスーツ or ラウンジスーツ」が出現したのが19世紀後半のこと。田舎などで着用するカジュアルウェアという位置付けでした。20世紀に入ると急速にその地位を上げ、仕事着から他所行きまで幅広く活躍するようになりました。各時代を象徴するようなスーツのスタイルも生まれ、現代を生きる私たちも写真や映画、ヴィンテージウェアなどを通して触れることが出来ます。

当時の服飾文化を研究し、オリジナル品や忠実に再現されたリプロダクションに身を包み毎日の生活を送っている方々もおり、知識に裏打ちされたスタイルには二次資料的な価値があると思っています。本連載「紳士服タイムトラベル ー ヴィクトリア朝から1960sまで」ではスーツに焦点を当てながら、紳士服の歴史における代表的な時代を切り取ります。お話を伺うのは、当時の服装を愛し、日常的に着用して生活している方々。日々身を包んでいるからこそわかること、読者の皆さんと共有出来れば幸いです。

初回はYouTubeやInstagram等でヴィクトリア朝、エドワード朝時代のファッションについて発信しているAaron Ernest White(アーロン・アーネスト・ホワイト)さんにお話を伺いました。アーロンさんはイギリス出身の23才でコメディアンを目指されています。昨年来日され、現在は夢を追う傍、英会話教師も務めていらっしゃいます。

EDWARD GREEN(エドワードグリーン)。どこまでも美しいストレートチップを比較する_image

EDWARD GREEN(エドワードグリーン)。どこまでも美しいストレートチップを比較する

今回は、ミューゼオ・スクエア編集長がこよなく愛するエドワードグリーン ラスト808を始め、John Lobb(ジョンロブ)、Alden(オールデン)など名ブランドのストレートチップを比較。ストレートチップはシンプルが故にちょっとした違いで大きく印象も変わるもの。シンプルだからこそ際立つ、その美しさについて語ります。

IWC マーク11とマーク12はシンプルなだけではない。身につけて胸が熱くなるパイロットウォッチの魅力とは。_image

IWC マーク11とマーク12はシンプルなだけではない。身につけて胸が熱くなるパイロットウォッチの魅力とは。

パイロットウォッチとして有名なIWCの名作 MARK11(マーク11)そしてMARK12(マーク12)。編集長がミスターバランスと称して愛用している2本には、シンプルさを極めた姿のかっこよさに加え、また別のエピソードがありました。

自室を英国のムードで満たすライティングビューローの魅力 ~アンティーク家具世界への招待状~_image

自室を英国のムードで満たすライティングビューローの魅力 ~アンティーク家具世界への招待状~

コロナ禍でおうち時間が増える中、居住空間を充実させる方も多いと思います。
普段より素敵なカップで紅茶をいただいてみたり、部屋のあかりを変えてみたり、椅子を座りやすいものに新調したり。いつもと違うことをすると気分転換にもなりますよね。
自室の雰囲気を替える為にミューゼオスクエアが提案するのはアンティーク家具です。
歴史ある家具は「ちょっと敷居が高いなあ……」と思われるかもしれませんが、そういう方にもおすすめのアンティーク家具があります。その名も「ライティングビューロー」
アンティーク家具専門店「ジェオグラフィカ」の岡田明美さんにビューローの歴史や魅力を教えていただきました!
多種多様で魅力的なアンティーク家具の世界へご招待します。