印象派とは?

19世紀後半のパリに起こった芸術運動のこと。西洋絵画史に大きな影響を与えた。
アトリエで神話的な情景を描いていた従来の様式とは異なり、厳密なデッサンや絵画の構成よりも目で見た「印象」を重視して、主に日中の戸外で光の変化や空気感といった一瞬の印象を描いた画家たちのこと。
代表する画家にはマネ(Édouard Manet)、モネ(Claude Monet )、ルノワール(Pierre-Auguste Renoir)などがいる。

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質の高い現代アートを購入するために、いますぐ実践できること。_image

質の高い現代アートを購入するために、いますぐ実践できること。

宮津大輔さんは、1994年に草間彌生の作品を購入して以来コレクションを続け、現在はおよそ400点の作品を所有する日本を代表する現代アートコレクターだ。

国際的にも知られたコレクターだが、その紹介にはいつも「サラリーマン・コレクター」という「肩書」がついていた。そこには一般のサラリーマンでありながら極めて質の高いコレクションを形成していることに対する驚きと尊敬の念が込められている。

今ですら「現代アートを買う」という行為はそれほど一般的ではない日本で、四半世紀も前にそれを始めた動機は何か?どうすれば一般人でも宮津さんのような質の高いコレクションを築くことが出来るのか?

前編では「コレクター宮津大輔はいかにして生まれたか」その生い立ちと目利きになるための秘訣を探るべくお話を伺った。

後編となる今回は現代アートをコレクションすることに興味を持った方のために、アートを購入する際の最初のステップから、常に新しい才能を発掘してきた宮津さんがいま注目している作家まで、「現代アートを買う」という行為についてより具体的なノウハウを伺った。(モデレーター 深野一朗)

父から娘へ。タグチアートコレクションのこれまでとこれから_image

父から娘へ。タグチアートコレクションのこれまでとこれから

タグチアートコレクションの名で知られる、ミスミグループ創業者の田口弘さんの現代アート・コレクション。

現在、蒐集や管理は長女の田口美和さんに引き継がれ、さらなる広がりをみせている。2018年11月時点で、作品数は約470点。

これほどのビッグ・コレクターならば、「いつかはプライベート・ミュージアムを」という思いがあってもおかしくない。

しかし弘さんも、美和さんも、特定の箱(スペース)をもつことは考えていないという。

かといって、コレクションを自分たちだけの楽しみにすることもない。コレクションの質の高さから、美術館などから出品依頼の声がかかることも多く、むしろ積極的に公開をしている。

過去には、タグチコレクションの名を冠した展覧会もたびたび開催され、来年も北海道内の美術館を巡回する予定だ。

父から娘に引き継がれるコレクション。インタビューで、弘さんは、しばしば実業家としての顔をみせながらアート購入時のアドバイスや、現代アートが持つ力を語った。美和さんからは、ギャラリー巡りを始めたころの意外なエピソードが明かされた。

トラウザーズ解体新書 番外編:「自由」と「端正」を肌で実感できるフェンダールのパンツ_image

トラウザーズ解体新書 番外編:「自由」と「端正」を肌で実感できるフェンダールのパンツ

以前、何回かにわたり連載した「トラウザーズ解体新書」。トラウザーズに関わるディテールやその意味を、平易でありながら今日珍しいくらいに細かく、しかも理論的に探究したからだろうか、有難いことに読者は一般の服好きの方だけでなく、プロの作り手の方も多かったようだ。

今回ご紹介するフェンダール(Fendart。フランス語の俗語で「ボトムズ」の意味)のパンツを企画なされているTさんも、そんなお一人。そこでフランス在住の彼が一時帰国したタイミングで色々話を伺うと共に、それを実際に穿いてみた際のレポートを、「トラウザーズ解体新書」の番外編としてお届けしたい。

【書き起こし】「日本のアートディーラー史: 60年代 70年代のギャラリー主体のあり方」東京画廊:山本豊津_image

【書き起こし】「日本のアートディーラー史: 60年代 70年代のギャラリー主体のあり方」東京画廊:山本豊津

CADAN Art Channelで配信された「日本のアートディーラー史: 60年代 70年代のギャラリー主体のあり方」。東京画廊代表の山本豊津さんが60年代 70年代の東京画廊のディレクション、当時のアートシーンなどたくさんの資料とともに語られました。

本記事では配信の冒頭10分間の書き起こしをお届けします。日本の戦後美術が最も熱を帯びた1960年代から1970年代。どのようなディレクションだったのでしょうか。

※記事は動画と一部異なる箇所があります。

【書き起こし】「日本のアートディーラー史:80年代/90年代東京アートシーン」スカイザバスハウス:白石 正美_image

【書き起こし】「日本のアートディーラー史:80年代/90年代東京アートシーン」スカイザバスハウス:白石 正美

CADAN Art Channelで配信された「日本のアートディーラー史: 80年代/90年代東京アートシーン」。スカイザバスハウス代表の白石正美さんにフジテレビギャラリーの活動、初期のNICAFの展示の様子などを紹介していただきました。本記事では配信の冒頭15分間の書き起こしをお届けします。

草間彌生さんや宮島達男さん、村上隆さんらをサポートしてきた白石さんは「作家や美術館が海外に出ていく際に資金的なサポートをすること」がギャラリーの仕事の一つだと解説します。

※記事は動画と一部異なる箇所があります。

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TARO NASU那須太郎は話す「60年代のコンセプチュアル・アートを抜きに、現代美術を本当に理解できるのか疑問なのです」

「IF THE SNAKE もし蛇が」という、心をざわつかせるタイトルを掲げた国際展「岡山芸術交流2019」が2019年9月27日に開幕する。

会期中は、岡山市内の歴史文化施設を会場に、18組の作家によるコンセプチュアル・アート作品をみることができる。「アート=絵画鑑賞」というイメージをもつ方ほど刺激を受ける内容となるはずだ。

その総合ディレクターをつとめるのが現代美術を取り扱うギャラリー「TARO NASU」代表の那須太郎さん。那須さんは1998年に江東区佐賀町の食糧ビルディングでギャラリーをはじめ、2008年に千代田区馬喰町に移転。そして2019年港区六本木に拠点を移し現代美術を紹介している。

興味深いのは、TARO NASUがコンセプチュアル・アートを中心に取り扱っていること。那須さん自身「モノじゃないようなもの」と形容する作品にスポットをあてる理由とは?現代アート・コレクターの棟田さんが話を聞いた。

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現代アート・コレクターの棟田響さんは、引っ越しを機に「新居の、あの壁を埋めたい」という思いから、最初の一点となる現代アート作品を購入した。

しかし棟田さんが購入したのは青木野枝さんの立体作品。

モデレーターの深野が、思わず「壁、埋まらないですよね!?」と切り込むと、棟田さんは笑って「なんか気に入ってしまって」と答えた。

いい生活をしたい。その気持ちに素直に従い、コレクションという意識もなく集まった棟田さんの現代アート・コレクション。

現代アートが、棟田さんの日常に与えたものとは?アート作品に溢れるご自宅で、お話を伺った。

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趣味性が高いカメラについて日本カメラ博物館・学芸員の井口芳夫さんに様々な角度からお話をうかがう連載の第四弾。アンティークカメラファンのなかでもとくに、こだわりを持つカメラ好きが興味を惹かれるといわれる中判カメラの魅力を伺った。