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1948 France 飛行機の切手
1897年にクレマン・アデールが構想したアヴィオンIII(エオレIII)の、50周年を祝う切手。背景に描かれたアヴィオンIIIは「1938 France 飛行機の切手」と同じ飛行機を下から見た図です。 https://muuseo.com/tomonakaazu/items/500?theme_id=45069 初期の飛行機は、その形によって何にインスピレーションを得たかを察することが出来て面白いのですが、アヴィオンIIIはコウモリの羽根を参考にしていると思われます。 手間にあるモダンな飛行機はダグラス DB-7(のちにA-20と呼ばれる)で、アメリカ製の戦闘機をイギリスが買い入れ、第二次世界大戦中にドイツと果敢に戦って占領フランスを解放した、恩人のような機影だったのでしょう。戦後間もない1948年の発行です。 ダグラスA-20のウィキ日本語 https://tinyurl.com/5b6v5kaz 発行国:フランス 発行時期:23 February 1948 切手タイトル:Air pioneer Clément Ader 図案:Avion III and Douglas DB-7 (A-20) 制作者:design & engraving: Pierre Gandon #切手 #飛行の切手 #フランスの切手 #フランス #航空 #飛行機 #クレマンアデール #初期航空機 #stamp #aviationonstamp #postagestampfrance #france #aviation #airplane #clementader #earlyaviation
切手 ヨーロッパ切手 凹版印刷tomonakaazu
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1945 Netherlands ドラゴンの切手
冠をかぶり剣を持つライオンが、ドラゴンを負かしている図。切手タイトルには「resurrected」とあって、これは復活または死者が生き返る、という意味があります。1945年の7月という発行時期から、これは戦争が終わって元のオランダという国に戻ることの表現なのだと推測します。 つまり、王冠つきライオンがオランダの象徴で、ドラゴンはナチスドイツなのか、、?「1972 Norway ドラゴンの切手」で紹介したバイキングの竜頭と似た、頬に渦巻き模様がある可憐な印象のドラゴンなのに、悪の権化のように扱われてちょっと気の毒かも。。 この頃のオランダ切手には珍しい、繊細な凹版切手です。 発行国:オランダ 発行時期:15 July 1945 切手タイトル:Liberation 図案:The Dutch Lion, conquering the dragon 制作者:design & engrave: C. A. Mechelse #切手 #ドラゴンの切手 #ドラゴン #オランダの切手 #オランダ #ライオン #stamp #dragon #dragononstamp #postagestampnetherlands #netherlands #lion
切手 ヨーロッパ切手 凹版印刷tomonakaazu
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1946 Czechoslovakia ドラゴンのいる切手
聖ジョージがドラゴンを退治する図柄のカタログでのタイトルは「Victory」でした。この頃のチェコの歴史を読むと、戦争の終わりとチェコスロバキア樹立の両方を祝っているのではないかと思います。退治されているドラゴンが、戦争を起こして国土を荒らした邪悪なものの象徴として使われたようです。 地味な一色刷りではありますが、丁寧に凹版を彫刻して仕上げられた美しい切手たちです。ドラゴンは足元にいて、馬まで勇ましい顔で見ている、、。横暴だったドイツ軍に見立てられているとしたら、ちょっと可哀想なドラゴンではあります。 発行国:チェコスロバキア 発行時期:5 May 1946 切手タイトル:Victory 図案:St. George & Dragon 制作者:design: J. Schmidt after painting by J. Mánes #切手 #ドラゴンの切手 #ドラゴン #チェコスロバキアの切手 #チェコスロバキア #聖ジョージ #stamp #dragon #dragononstamp #postagestampczechoslovakia #czechoslovakia #staintgeorge
切手 ヨーロッパ切手 凹版印刷tomonakaazu
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1947 Argentina ガイコツのある切手
ちっちゃなガイコツが、、、 どこにあるかは、探してみてください♡ そして、どうしてそこにガイコツがあるのか、アルゼンチンの南極地方郵便についてご存知の方がいたら、ぜひ教えてください! 発行国:アルゼンチン 発行時期:22 February 1947 切手タイトル:Premium Antarctic Mail in 1904 図案:南極大陸のアルゼンチン領 #切手 #ガイコツの切手 #アルゼンチンの切手 #アルゼンチン #ガイコツ #南極郵便 #南極 #stamp #skeletononstamp #postagestampargentina #margentina #skeleton #antarctic
切手 中南米切手 1940年代tomonakaazu
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1946 Argentina 地球儀の切手
中が透けて見える骨組みで作られた球体(たぶん地球)を持つのは神の手か?その立体を取り囲むのは星座の記号で、リボンのような軌道の先に航空機が飛んでいます。最初は天球儀かな?と思ったのですが、右下に南十字星があるならやはり地球儀ですね。 航空学や航空機の製造技術を促進する週、というのが切手の発行目的です。かなり濃いキャラメル色の紙に茶色一色の印刷は地味ですが、図柄のインパクトでかなり目立つ切手です。 発行国:アルゼンチン 発行時期:1946 切手タイトル:Aeronautics Week 図案:手と地球儀(天球儀?)航空機、南十字星 #切手 #地球儀の切手 #アルゼンチンの切手 #アルゼンチン #航空 #地球儀 #手の切手 #stamp #globeonstamp #postagestampargentina #argentina #aviation #globe #handonstamp
切手 中南米切手 1940年代tomonakaazu
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1947 Austria 地球儀の切手
土台がついて、ちゃんと地軸の傾いたオブジェとしての地球儀が描かれています。その周りをシュルシュルと舞っているリボンは、その下にあるモース記号の電鍵とつなっがて、世界を飛び交う通信を記録中。 電信の開始から100年を祝う切手は、地味なブラウンの一色釣りなのに、カリッと仕上がった凹版印刷の美しい一枚です。地球儀の立体感と地図が、同心円を描く線の強弱で巧みに表現されています。 発行国:オーストリア 発行時期:5 November 1947 切手タイトル:Telegraph Centenary 図案:Globe and Tape Machine 制作者 : design: H. Strohofer, engrave: H. T. Schimek #切手 #地球儀の切手 #地球儀 #オーストリアの切手 #オーストリア #通信 #電鍵 #モース通信 #stamp #globeonstamp #postagestampaustria #austria #telecommunication #morsekey
切手 ヨーロッパ切手 凹版印刷tomonakaazu
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1949 Japan 地球/矢印のある切手
切手ほぼ中央、船舶の上に下向きに、矢が。きっと、船の通信機器のアンテナか何かなのですが、一旦「あれ、矢印?」と思ったら、もう矢印にしか見えません! 陰影のある立体的な地球儀と、それを取り巻くように並ぶ文字がかわいい。夜空にピカッと光る星と額面の凝ったフォントも合わせて、愛らしい一枚は、やはり国旗のレイアウトを模しているのでしょうか。 発行国:日本 発行時期:10 October 1949 切手タイトル:万国郵便連合(UPU)75年記念 図案:通信手段と地球 印刷方法:凹版印刷 intaglio 製作者:design: 渡辺三郎, engrave: 栗原七三 #切手 #矢印の切手 #日本の切手 #通信の切手 #地球 #地球儀 #列車 #arrowonstamp #postagestampjapan #telecommunicationonstamp
切手 日本切手 凹版印刷tomonakaazu
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1943 Finland 弓矢の切手
これだけどどーんと切手の中央にある弓矢はあまり見ないのですが、図柄はフィンランドのSavo地方の紋章でした。各県の紋章の載った、赤十字への寄付金付きのシリーズです。 2枚目に可愛いく整列しているのはPohjanmaa県の紋章のオコジョです。 ここで思いっきり横道に逸れますが、この動物は紋章学で「アーミン」として良く登場するだけでなく、先日の英国王の戴冠式後にテラスに出て来たチャールズ三世が着ていた、白いローブからプラプラぶら下がっていた黒い飾りが、このオコジョの尻尾だったという、、、。タイムリーなので紹介します。 戴冠式のために何匹のオコジョが犠牲になったの?という抗議の声も聞こえましたが、あのローブはチャールズ二世が着たものを、綺麗に直して再利用したのだ、という釈明も出されたようです。ローブとその毛皮を作っている工房の写真が出て来たので、足します。 発行国:フィンランド 発行時期:2 January 1943 切手タイトル:Red Cross Fund 図案:Coat of Arms: Crossbow from Savo & Ermine from Pohjanmaa 印刷方法:凹版印刷と凸版印刷の赤十字印 intaglio plus letterpress "+" 製作者:engrave: A. Laurén 紋章ワンダーランドも、たくさん切手になっているので、いつか別の階で。。 #切手 #弓矢の切手 #フィンランドの切手 #紋章の切手 #紋章 #フィンランド #arrowonstamp #postagestampfinland #heraldryonstamp #coatofarms #stamp #finland
切手 ヨーロッパ切手 凹版印刷tomonakaazu
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1949 Switzerland ガイシの切手
ガイシは小さいです。それでも、鉄塔の両側に出たアームの下にしっかり描かれています。空を飛ぶ飛行機と比べたら、近景として存在する。この描き込みと省略のバランスが、凹版切手の醍醐味だなぁ、と思ったり。 発行国:スイス 発行時期:1 August 1949 切手タイトル:National Infrastructure 図案:High-tension Pylons 印刷方法:凹版印刷 intaglio 製作者:design & engrave: Karl Bickel 同時に発行された切手の、鉄塔の配置やワイヤーの流れが大胆な2枚も、一緒に紹介します。 #ガイシの切手 #スイスの切手 #鉄塔の切手 #電線の切手 #insulatoronstamp #postagestampswitzerland #pylononstamp #electricwireonstamp
切手 ヨーロッパ切手 凹版印刷tomonakaazu
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1948 Morocco ガイシの切手
まだフランス領だったモロッコから発行の「連帯」と題された寄付金付き。手持ちの中で、電力のためのガイシが描かれた一番古い切手です。ダムでの発電の一場面に、重なったガイシと送電線が描かれ、ガイシになって風景を見ているような気がする大好きな一枚。 発行国:モロッコ 発行時期:9 February 1948 切手タイトル:Solidarity Fund: Energy 図案:Hydroelectric power generation 印刷方法:凹版印刷 intaglio 製作者:design: C. Josso, engrave: P. Gandon 当時のガイシの素材は陶器だったのか、ガラスだったのか、、?どんな理由でこんな、大きさの違うガイシを重ねる、というような手の込んだ作りなのでしょうね。 #ガイシの切手 #モロッコの切手 #電化の切手 #発電所の切手 #insulatoronstamp #postagestampmorocco #electrificationonstamp #electricgeneratoronstamp
切手 アフリカ切手 凹版印刷tomonakaazu
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1940 Yugoslavia ガイシ/地球の切手
いわゆる「シンデレラ切手」で、ザグレブから1940年に発行されたもの。今では珍しくないドローン視点ですが、当時は斬新な図柄だったと思われます。電柱と比べるとものすごく小さい旧ユーゴスラビアの地図が、宙に浮いた地球の面に見えます。それにしても、この電線はどこから来てどこへ行くのか、、? 一色刷りで、おそらく凸版印刷。 発行国:ユーゴスラビア 発行時期:1940 切手タイトル:For ill P.T.T. Staff 図案:Telegraph insulator and lines 印刷方法:凸版印刷 letterpress 今ではクロアチアの首都のザグレブは、第二次世界大戦中のユーゴスラビアで1940年は不安定な時期だったと思われます。これは、そんな時に病気で就労できない郵便局員を助けよう、という寄付金のために発行されたものと推測します。 #切手 #ガイシの切手 #ユーゴスラビアの切手 #ユーゴスラビア #地球 #通信の切手 #stamp #insulatoronstamp #postagestampyugoslavia #yugoslavia #telecommunicationonstamp #globe #globeonstamp
切手 ヨーロッパ切手 凸版印刷tomonakaazu
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1947 Bulgaria ガイシの切手
Linesmanが電信線の調整をしている図柄はけっこうあって、手紙を配達する従来の仕事だけでなく、電話をつないで回線をメンテしているのも郵便局員の仕事ですよ〜と伝えています。ガイシや電柱の中を通るワイヤーも凸版としてはかなりの描写で、3枚目の交換台や女性の表情、4枚目の鉄塔と背後の雲など、よく表現されています。 発行国:ブルガリア 発行時期:5 November 1947 切手タイトル:Postal Employee's Relief Fund 図案:Telegraph linesman, postman, telephonists and wireless masts 印刷方法:凸版印刷 letterpress 制作者 / design: St. Penchev & D. Gyudzhenov これも寄付金付きの切手で、第二次世界大戦で疲弊したのちにソ連に侵攻され、共和党政権となった後の発行です。 #ガイシの切手 #ブルガリアの切手 #通信の切手 #鉄塔の切手 #insulatoronstamp #postagestampbulgaria #telecommunicationonstamp #pylononstamp
切手 ヨーロッパ切手 凸版印刷tomonakaazu
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1944 USA ガイシの切手
切手の色がピンク、というのに驚きますが、戦争中だったこの年に明るい雰囲気を送ろうとしたのでしょうか。電柱の上に陶器製のガイシがならぶ様子は、電報での通信が100年を経てかなり発達していたことをうかがわせます。 発行国:アメリカ 発行時期:24 May 1944 切手タイトル:Centenary of Telegraph 印刷方法:凹版印刷 intaglio それにしても、アメリカでの電信の始まりが1844年。日本の開国はその10年後の1854年だったことを思うと、明治日本がどれくらい大急ぎで西洋に追いつこうとしたのかが察せられます。 #ガイシの切手 #アメリカの切手 #通信の切手 #insulatoronstamp #postagestampusa #telecommunicationonstamp
切手 北米切手 凹版印刷tomonakaazu
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1940 Yugoslavia 01 ガイシの切手
雪の中、電信の不具合を調整しているのは「linesman」と呼ばれた郵便局員です。ガイシがU字の金属で電信柱に取り付けられていた様子がよくわかります。色の選択も「寒そう、手がかじかんでいるのでは?」という想像をかきたてるチョイス。 発行国:ユーゴスラビア 発行時期:1 January 1940 切手タイトル:Belgrade Postal Employee's Fund 図案:Telegraph linesman 印刷方法:リトグラフ lithography 制作者 / design: V. Andrejević-Kun ユーゴスラビア王国がヨーロッパでの戦争にどう対処するかで揺れ、内戦に突入しそうな不穏な頃の発行。郵便局員たちを助けよう、という趣旨の寄付金付きの切手です。 #ガイシの切手 #ユーゴスラビアの切手 #通信の切手 #insulatoronstamp #postagestampyugoslavia #telecommunicationonstamp
切手 ヨーロッパ切手 リトグラフtomonakaazu
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1947 New Zealand 03 灯台の切手
国民保険の切手だし、当然ニュージーランドにある灯台だと思っていたら、イギリスのコーンウォール南岸の小島に建っているものでした。美しい二色刷りの凹版で、光の表現や荒波の描写も細やかです。 発行国:ニュージーランド 発行時期:1 August 1947 切手タイトル:Government Life Insurance Office 図案:Eddystone Lighthouse, Cornwall, UK 印刷方法:凹版印刷 intaglio 制作者:design: J Berry, Wellington 灯台は最初の建造が1698年で、今の建物は四代目。1982年に電化とオートマティック化がなされた、とありますが、ではそれまではガス燈だったのか、、?これは、行ってみなければ。あ、でも小さな島ですね。 https://www.trinityhouse.co.uk/lighthouses-and-lightvessels/eddystone-lighthouse #灯台の切手 #ニュージーランドの切手 #lighthouseonstamp #postagestampnewzealand
切手 オセアニア切手 凹版印刷 1940年代tomonakaazu