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SEIKO SEIKO5SPORTS SKZ209JC
「5スポーツ」の中でも世界中で屈指の人気を誇る「ブルーアトラス」の愛称を持つ本機。「7S36」搭載の性として手巻きもハックも当然ない。 だがこの存在感は何物にも代え難い。2万円の時計でこの完成度、この質感。厚みが多少気になるが、ケースサイズも適正で装着した際の収まりはすこぶる良い。 そして何よりインナーベゼルのコンパス機能だろう。9時位置のリューズで操作するのだがこれが楽しい。回転が軽すぎて簡単にクルクル回ってしまうのだが、むしろ率先してクルクル回したくなるメカメカしさ。時刻調整用の4時位置のリューズはスクリュー式だ。200メートルの防水性能は普段使いに於いても心強いもの。そして独特の位置にあるリューズを守るガードの形状が、アトラスのケースデザインを特徴的で印象的なものにしている。 奇抜なアシンメトリー形状の外観を持ちつつも、どこかクラシカルなアトラス。その落ち着きは各アワーマーカーの見事なバランスによるものだと思う。回転ベゼルにインナーベゼルが重なる41ミリは、当然のことダイアルの面積が狭くなるのだが、最大限の視認性を確保するためのデザインが完成している。ハンドのデザインも全体の雰囲気を崩さないものが選択されていると感じる。 デザイン、機能、価格、それぞれが全てにおいて「最適」なアトラスは、数ある「5SPORTS」の中でも記憶に残る一品だろう。
ハードレックス 幅41ミリ SEIKO ステンレス・スティール砂布巾
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SEIKO SKX009KD
発表から20年以上、世界中で愛され続ける名ダイバーズ「ボーイ」。ぺったりとした夜光はあまり(というかほとんど発光しないが)ダイアル面とのコントラストで視認性は抜群に高い。 ハンドはセイコーのダイバーズに共通したポリシーを感じる形状で、スポーツモデルでありながらラグジュアリーモデルのような落ち着きを感じる。 ペプシカラーのベゼルが良いアクセントになっており、パッと目を引く時計であることは間違いない。ケースの形状も独特だが、このアールを見るだけで「間違いなくセイコー」だと認識できる個性がある。 購入者の中で意見の分かれるシャラシャラのジュビリーブレスだが、私は好きだ。本家ROLEXと比べてそれほど劣るわけではないから。 モノとしてはまるっきり「5スポーツ」だが、「5盾」がない分何となくお高く見えないこともない。とりあえずセイコーのダイバーズが一本欲しい人には、間違いなくコレをお勧めする。セイコーのスポーツモデル入門機というポジションだが、年配の方でも充分楽しめる。腕時計沼にハマるきっかけになるかもしれないけど。 いつの間にかディスコンになっていたらしいので、レアリティを一つ上げよう。
ハードレックス 幅42ミリ SEIKO ステンレス・スティール砂布巾