MUUSEO SQUARE
二つの部材を組んでつなぐ時、木の幹の縦の軸に垂直な断面である木口 (こぐち) に細工を施して接合部の強度を高めるために、板材を直角に組み合わせて継ぐ工法のこと。 継手(つぎて、接手とも表記される) 、仕口 (しくち) とも呼ばれる。各種、伝統的な形があり、仕様、数、大きさ、強度、手間など、接合箇所に応じて使い分けられる。量産に適した「ダボ組み手」が一般的には普及しており、「蟻組み」「五枚組み手」「刻み組み手」「ほぞ組み手」などの加工の難しい組み手を使う家具は少なくなってきている。
椅子の神様と呼ばれる家具モデラー、一脚入魂の仕事
「椅子の神様」と呼ばれる職人が東京にいる。
フィリップ・スタルク
白州次郎
梅田正徳
喜多俊之
オバーマン
C&B
ウィルクハーン
カッシーナ
コア
ル・コルビジェ
無垢の木のオーダー家具ができるまで —アオゾラカグシキ會社—
家具についてインターネットで調べていると、「クラシックスタイル」といった言葉を多く目にする。どこの地域の「古典的な様式」の家具なのかそこからは読み取れず、ローカルから離れて均質化されきったことを感じさせるが、家具一つひとつには、これまで積み重なってきた歴史や作り手の考えが反映されていることは間違いない。そこを掘り下げると家具をもっと面白がれる軸ができる気がする。
世界に一つだけの一脚にカスタム! 椅子の生地張り替えのススメ
洋服の裾丈を直したり、革靴のソールを替える話はよく聞くが、椅子のシート生地をカスタムしたという話はなかなか聞かない。ところが、意外にもカスタムのハードルはそこまで高くないのだという。しかも、世界中の面白い生地や、自分で持ち込んだ生地まで使うことができるなんて……。これはモノ好き諸兄にとってたまらないはずだ!そんな素敵なサービスを提供しているのは、リペアやワークショップを通じて家具の楽しさを発信する「Fizz Repair Works」。代表の西原弘貴さんに、カスタムの魅力を教えていただきました。
木考Vol.1 ウォールナット(クルミ)を知る
こんにちは。ミューゼオ・スクエア編集部の高橋です。チーク、マホガニーと共に世界三大銘木と称されるウォールナット。日本語ではウォールナットをクルミと言います。まっすぐな木目にチョコレート色の心材と明るいクリーム色の辺材のコントラストが美しい木材です。この記事ではもう少し掘り下げて、ウォールナットが持つ風合いや、どのような歴史を持つのかを紹介します。
「オレンジ色につつまれる、イタリアのあかり」 連載:あかりと暮らす#02
時にはドラマチックに、時にはロマンチックに。椅子と同じくらい、もしくはそれ以上に照明は空間を変える可能性を秘めています。照明をメインとしたデザインカンパニー「ディクラッセ」代表の遠藤道明さんは、光の色や光の陰影を大切にして照明などをデザインしています。例えば、木漏れ日のモチーフに影をデザインした照明「Foresti」、シェードに反射した光が天井に向かって広がる「onda」。家電量販店に電球や照明を買いに行った際、目がチカチカした経験はありませんか?遠藤さんが作る照明はまったくそんなことはなく、むしろ光に包まれるような感覚を覚えます。それはたくさんの照明が吊り下がっているディクラッセのショールームでも変わりません。なにが違うのでしょう。照明との付き合い方を考えるべく、連載「あかりと暮らす」では遠藤さんがインスピレーションを受けたという欧米のあかりを取り上げます。第二回はイタリア。これがやすらぎのオレンジの光です。