Andante(アンダンテ)とは?

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オーナー兼靴職人である八巻(やまき)裕介氏が、2015年1月に同じく整形靴の修行を積んだ奥様の貴子さんとAndanteを設立。医学的根拠に基づいた機能性と、美しいフォルムを兼ね備えた靴を実現。
-- 八巻裕介氏の経歴 --
高校卒業後、兵庫県にある日本唯一の整形靴技術者養成校にて、ドイツの国家資格であるオーソペディシューマッハマイスターの称号を持つ、エドワルド・ヘルプスト氏に師事。
養成学校卒業後、本場ドイツで整形靴を学ばれたバイタルフス高知の関 耕二氏に修行入り。
京都の義肢装具会社に就職し、大学病院、京都市内の病院で、医師やフットケア特定看護師と連携して、病気による足の様々なトラブルを抱えた方のオーダー靴や足底板の製作を行う。

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ビスポークシューズ「Andante(アンダンテ)」―整形靴の機能性と造形美の融合―_image

ビスポークシューズ「Andante(アンダンテ)」―整形靴の機能性と造形美の融合―

インタビュー第3弾の今回は、Andante(アンダンテ)代表、靴職人の八巻(やまき)裕介氏を訪ねました。

神戸の整形靴技術者養成校(以下、養成校と記載)を卒業後、より専門性を高める修行を積まれ、現在は京都で、整形靴の技術を駆使したビスポークシューズのお店をされています。

整形靴とは、医学的根拠に基づき、個人の足の形や症状に合わせて作られる靴のことです。医療機関での治療にも取り入れられていて、治療や補助としての意味合いが強いのが、ビスポークシューズとの違いと言えます。オーソぺディックシューズという英語名も定着しているので、一度は耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

私が初めて八巻さんの靴を拝見したのは、インスタグラムだったのですが、フォルムに惹かれて興味を持った靴が、整形靴の製法で作られたものだと後から知り、正直なところ、とても驚きました。それまで、整形靴にはファッション性を期待できないという偏見があったので、自らの勉強不足を思い知らされました。

今回は、八巻さんが現在の靴作りに至った背景はもちろん、その特徴である技術面も紹介したいと思います。

僕の会いたい、関西で活躍する本物のクラフトマンたち_image

僕の会いたい、関西で活躍する本物のクラフトマンたち

2017年より開始した連載『僕の会いたい本物のクラフトマン』。
大阪で人気のカウンター式の靴磨き店「TWTG」のオーナー兼靴磨き職人である石見豪さんが、関西で活躍して気になる職人(=クラフトマン)を尋ねる本連載。第一回目は、本人自らが語る「職人・石見豪」の紹介、本連載にかける想いを語ってもらいます。

ビスポークシューズ「Ann.」――伝統の継承と探求心――_image

ビスポークシューズ「Ann.」――伝統の継承と探求心――

インタビュー第1弾の今回は、ビスポークシューズメーカー「Ann.(アン)」代表、そして靴職人でもある西山氏を訪ねました。

イギリスで修行を積まれ、帰国後は大阪・中崎町に構えたお店で、革靴を受注制作されています。ストイックな職人気質ながら、とても気さくな方です。英国風のお洒落もお似合いでした。インタビューを通して、美しい靴を作るに至るまでのお話、言うなれば「職人、西山彰嘉(あきよし)」の歴史を、その人物像も含めて探っていきたいと思います。

ビスポークシューズ「Bonta」 ―― the職人、ここにあり ――_image

ビスポークシューズ「Bonta」 ―― the職人、ここにあり ――

インタビュー第2弾の今回は、Bonta代表、靴職人の長谷川一平氏を訪ねました。
イタリアで修行を積まれ、帰国後は東京の靴専門学校ギルドを経て、大阪でビスポークシューズと修理のお店をされています。
私が氏について説明するとき、いつも使う言葉が、「the職人」なのですが、今回のインタビューを通して、そう感じる理由を伝えられたらと考えています。もちろん、技術的な話だけではなく、「職人、長谷川一平」の人となりも探っていきたいと思います。

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「日本一の靴磨き職人」 石見豪がこだわり抜いたブラシブランド「KINKOU」始動。_image

「日本一の靴磨き職人」 石見豪がこだわり抜いたブラシブランド「KINKOU」始動。

「日本一の靴磨き職人」の称号を持つ石見 豪さん。彼がオーナーを務める靴磨き専門店「THE WAY THINGS GO」からこだわり抜かれた靴ブラシが発売された。

既存のブラシメーカーとのダブルネームではなく、製造委託先の選定からデザインまでディレクションし「ブラシブランド」を立ち上げたのはなぜなのか。お話を伺った。

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ビスポークシューズ「Ann.」――伝統の継承と探求心――

インタビュー第1弾の今回は、ビスポークシューズメーカー「Ann.(アン)」代表、そして靴職人でもある西山氏を訪ねました。

イギリスで修行を積まれ、帰国後は大阪・中崎町に構えたお店で、革靴を受注制作されています。ストイックな職人気質ながら、とても気さくな方です。英国風のお洒落もお似合いでした。インタビューを通して、美しい靴を作るに至るまでのお話、言うなれば「職人、西山彰嘉(あきよし)」の歴史を、その人物像も含めて探っていきたいと思います。

お直し(オルタレーション)Laboratorio ――我が道を行く実力者――_image

お直し(オルタレーション)Laboratorio ――我が道を行く実力者――

インタビュー第4弾は、Laboratrio(ラボラトリオ)代表、お直し職人の羽賀友一郎氏を訪ねました。
羽賀さんがお店を構える船場ビルディングは、私の店の所在地でもあるので、氏とは普段から顔を合わせています。何度スーツを直してもらったかわかりませんが、私が羽賀さんにお願いするのは、決して近しい間柄だからではありません。
羽賀さんが、国内有数のスーツブランドであるリングヂャケットのファクトリーで、今や世界的なテーラーとなった同志たちと切磋琢磨された後、洋服のお直しの老舗店、心斎橋リフォームに9年間勤め、重要なポジションを任されたという、文句なしの実力者だからです。
今回は、そんな経歴を持っていながら、彼が表立って語らない「職人、羽賀友一郎」の個人史にフォーカスしたいと思います。

「デンマークの長い夜が育んだ、開放的なあかり」 連載:あかりと暮らす#03_image

「デンマークの長い夜が育んだ、開放的なあかり」 連載:あかりと暮らす#03

時にはドラマチックに、時にはロマンチックに。椅子と同じくらい、もしくはそれ以上に照明は空間を変える可能性を秘めています。

照明をメインとしたデザインカンパニー「ディクラッセ」代表の遠藤道明さんは、光の色や光の陰影を大切にして照明などをデザインしています。例えば、木漏れ日のモチーフに影をデザインした照明「Foresti」、シェードに反射した光が天井に向かって広がる「onda」。

家電量販店に電球や照明を買いに行った際、目がチカチカした経験はありませんか?遠藤さんが作る照明はまったくそんなことはなく、むしろ光に包まれるような感覚を覚えます。それはたくさんの照明が吊り下がっているディクラッセのショールームでも変わりません。なにが違うのでしょう。

照明との付き合い方を考えるべく、連載「あかりと暮らす」では遠藤さんがインスピレーションを受けたという欧米のあかりを取り上げます。

第三回はデンマーク。気候的に恵まれているとはいえないデンマークでは、いきいきとしたあかりがたくさん見つかります。