ハーディ・エイミスのイギリスの紳士服とは?

女王御用達のデザイナー、ハーディ・エイミスが語る紳士服の歴史や、着こなしの哲学、そしてイギリス人のダンディズムまで理解できる。何と言っても紳士服の書籍としては内容の濃さが桁違いである。ウィットなエイミスの語り口調で書かれているのも魅力で、正装から普段着までの英国式の着こなし術がわかるためスーツ好きの人はもちろん、初心者の人でも大変参考になる一冊である。

READ MORE

紳士の装いを支えてきたハットの王様。シルクトップハットの歴史と美しさ_image

紳士の装いを支えてきたハットの王様。シルクトップハットの歴史と美しさ

英国には伝統的な装いを纏う機会(行事)がいくつかある。ロイヤルアスコットもその一つ。イギリス王室主催の由緒正しいイベントらしく、紳士淑女たちはドレスアップして競馬の祭典を盛り上げる。

その紳士の装いに欠かせないのがトップハット。中でもひときわ歴史の古いシルクトップハットは、気品ある光沢で紳士の装いを支えてきたハットの王様だ。

ロンドン在住の若き音楽家、渡邉さんもその美しさに魅了されたそう。

「ネクタイを締めたい!」そんな気持ちにさせるネクタイブランド「giraffe」_image

「ネクタイを締めたい!」そんな気持ちにさせるネクタイブランド「giraffe」

昔から映画や音楽、バイクが好き。でも、「なぜ?」と聞かれると困ったもので。気付いたら考えていたので「好き」、「なぜ好きか」は考えたことがない。本連載では、僕が好きなモノの作り手さんにお話しを聴いて、「なぜ好きか」に迫り、モノが持つ魅力を見つけていきます。今回は、ネクタイブランド「giraffe」を展開する株式会社スマイルズの須永紀裕さんにgiraffeのこだわりを聞いてみました。

ポケットチーフの手引き 歴史・選び方・飾り方_image

ポケットチーフの手引き 歴史・選び方・飾り方

アクセサリーは日本語で「装身具」「付属品」と訳されます。あってもなくてもそこまで変わらないものだからこそ、時には権威の象徴として、時には大切な記念を刻む媒介として、言葉を超えてメッセージを伝えるもう一つの自分として用いられてきたのではないでしょうか。

ポケットチーフはスーツやジャケットという主役を引き立たせます。それと同時に、指輪やペンダントなどのアクセサリーと同様にメッセージを含みます。

指輪やペンダントは単体でメッセージを含むことが多いのに対し、ポケットチーフはジャケットやスーツ、ネクタイとの組み合わせによってメッセージを含みます。「組み合わせ」と聞くと少し身構えてしまいそうになりますが、言い換えれば歴史や選び方の基本的なところをおさえておけばメッセージに合わせて着る人自身で応用ができるということです。

この記事では、ポケットチーフの手引きとして歴史や使い方などを紹介します。教えてくださるのは服飾ジャーナリストの飯野高広さんです。

RECOMMEND

日本の手製靴の技術を継承する「小笠原シューズ」。時代に媚びない靴作りを貫く_image

日本の手製靴の技術を継承する「小笠原シューズ」。時代に媚びない靴作りを貫く

東京の著名な靴店に置かれる紳士靴のビスポークなど最高級品を手がけてきた「小笠原シューズ」。1955年の創業から継承してきた技術から生み出される美しい造形。そして、時代に媚びないディテールからは靴作りへの覚悟と潔さが感じられる。

2012年に代表取締役に就任した根岸さんが大切にする靴作りのこだわり、見据える先について服飾ジャーナリストの飯野高広さんが伺った。

スター作家を生むギャラリスト。小山登美夫さんの世界の見方、ローカルでの振る舞い方_image

スター作家を生むギャラリスト。小山登美夫さんの世界の見方、ローカルでの振る舞い方

アートに関心のない方でも、一度はその作品をみたことがあるに違いない。そんなスター作家を世に送り出してきた、小山登美夫ギャラリー代表の小山登美夫さん。プライベートでは、頭で理解できないような主題のアートが好きだという。

「言葉で説明できるものなら、絵にしなくていい。言葉で言ってくれればいいと思ってしまうんです」

しかしアート・マーケットの話題になると、マクロとミクロの視点を切り替えながら、世界の動向を明解に言語化して聞かせてくれる。

欧米が主導権を握り、中国が活気づくアート市場で、日本がすべきこととは?ギャラリーが果たすべき役割とは?現代アート・コレクターの笹川直子さんが、話を聞いた。

お店の内装はすべてDIY。“個人商店”の魅力を発信し続ける十条の古着屋「PEG」_image

お店の内装はすべてDIY。“個人商店”の魅力を発信し続ける十条の古着屋「PEG」

北区・十条には、街の人たちから愛されている古着屋がある。


お店の名前は「PEG(ペグ)」。この地に根を張り、早10年。オーナーの冨田広志さんは、古着を愛し、個人商店を愛し、そしてこの街を誰よりも愛している熱い人物だ。

「クラシックだから」の一言で片付けたくない。英国ブランドが世界中で愛されるのはなぜか?_image

「クラシックだから」の一言で片付けたくない。英国ブランドが世界中で愛されるのはなぜか?

ファッションの世界は不思議だ。

いつの時代にも「流行り」が誕生し、人々は最先端のデザインや素材に魅了される。

しかし、流行りを追い続けるとふと「基本(スタンダード)」に戻りたくなる。クラシックウェアと呼ばれる、英国的な紳士の服装。年齢を重ね、仕事の責任が大きくなる、立場的なものが関係しているのかもしれない。

東京の青山に本店を構え、創業から50年以上が経ち、英国ブランドの輸入総代理店を努める渡辺産業が運営する「BRITISH MADE」は、そんな英国のクラシックウェアが集まっているショップだ。

書籍「紳士服を嗜む」を執筆した飯野高広さんをナビゲーターに、BRITISH MADEが発信する「英国プロダクト」の真髄を探った。

いつの時代にも「英国」がクラシックウェアの中心に存在するのには、理由がある。