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『超人日記 / 山本貴嗣』《徳間書店他》
『超人日記』山本貴嗣(やまもとあつじ)。スタジオシップ劇画キングシリーズ・徳間書店アニメージュコミックス刊。1983年~1986年。今は無き月刊コミック誌「コミック劇画村塾」に連載されました。 “未来世界、ごく一般的な大学生の超人・アズマA児と、彼を巡る友人たちが巻き起こす騒動を描くスラップスティック・コメディ" 主人公のA児をはじめとして、登場人物の多くが何らかの超能力者で、それが当たり前の世界ということで、『超人日記』というタイトルです。『うる星やつら』など当時流行だったSFっぽいコメディの影響をモロに受けていると思います。山本貴嗣先生は緻密な画が好きな漫画家です。 スタジオシップ版の全二巻では、最終話付近の連載3話分47頁ほどが未収録のままになりましたが、徳間書店版の3巻で完全収録されました。 #コミック #山本貴嗣 #SF #徳間書店
書籍 徳間書店 1988年Jason1208
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『太田裕美ベストコレクション』《CD》
「太田裕美ベストコレクション」 / 太田裕美 CBS/SONY 30DH424 1986年発売。 歌手兼シンガーソングライター・太田裕美さんのベストアルバム。 ミュージシャンとの交友の広さから、歌曲のバラエティ豊富さが魅力です。 1 雨の音が聞こえる 2 ロンリィ・ピーポーII 3 君と歩いた青春 4 さらばシベリア鉄道 5 南風-SOUTH WIND- 6 シングル ガール 7 振り向けばイエスタデイ 8 ドール 9 失恋魔術師 10 九月の雨 11 しあわせ未満 12 赤いハイヒール 13 木綿のハンカチーフ 14 たんぽぽ 15 雨だれ #太田裕美 #歌謡曲 #ニューミュージック https://youtu.be/X8E2_K30XpY
CD CBSソニー 1988年Jason1208
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『リングワールド / ラリイ・ニーヴン』《早川海外SFノヴェルズ》
早川書房より、1981年に発行された『リングワールド』、ラリイ・ニーヴン/著、小隅黎/訳、A5版ハードカバー357頁です。 “29世紀のセヴィリアで、ルイス・ウーはパペッティア人のネサスからリングワールド探検の話をもちかけられた。リングワールド、それは太陽と同じG2型の恒星を幅百万マイルでリボン上に取りまき毎秒770マイルで回転する人工世界だ。 隊員は、200歳の探検家ルイス・ウーに戦闘好きなクジン人、地球人の若い女性ティーラ・ブラウン、それに臆病さでは定評のあるパペッティア人のネサスの4人。最高速の宇宙船にのりこみ、リングワールドに接近した一行は、この想像を絶する構築物をつくりあげた住民とコンタクトすべく、あらゆる方法を試みた。 誰がこのように巨大な世界をつくったのか? その目的は? だが、何の応答もない。はたしてこのリングワールドを建設した文明は衰微してしまったのか? 宇宙船は隕石防御装置の網をくぐりぬけ強行着陸した。探検隊は謎の答えを求めてリングワールドの縁をめざして進んでいく。太陽の光を反射して周囲のあらゆるものを焼き尽くすひまわり花の草原、暴風渦巻く嵐の<目>などを通り抜け――そして、ついに恐るべき事実が明らかになった……!” 「ダイソン球」という概念がありますが、大雑把に言うと“恒星の発する熱・光を有効活用するために、恒星を殻で覆ってしまおう”という発想です。(『スタートレックTNG』第130話「エンタープライズの面影」にも、ダイソン球天体が登場しています) 「ノウン・スペース」シリーズというスペオペ連作シリーズを持つニーヴンが考えた「リングワールド」は多分にこのダイソン球の概念をヒントにしていると思われます。 「太陽をとりまく狭い幅のリボン」というべき印象ですが、その幅は地球の直径の40倍、月から地球までの距離の4倍というトンデモナイ巨大構造物ということになります。 なお「リングワールド」は2冊ほど続編が出て、シリーズ化しています。 #宇宙SF #ラリイ・ニーヴン #小隅黎 #ハヤカワ海外SFノヴェルズ https://youtu.be/FAlXHlaDrHE
書籍 早川書房 500円Jason1208
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『タイム・パトロール / ポール・アンダースン』《ハヤカワSFシリーズ》
早川書房より、1968年に発行された『タイム・パトロール』GUARDIANS OF TIMEです。ポール・アンダースン/著、深町真理子/訳で、原書は1960年に発行されました。 時間テーマSFは、H・G・ウェルズが1894年「タイム・マシン」を発表する以前の1889年に、マーク・トウェインが『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』という作品を書いているくらいに、作家にとっては興味深いテーマだったようですが、この『タイム・パトロール』もそうした一冊です。 “西暦19352年、人類は瞬間移動の研究に関連して遂に時間旅行の方法を発見した。過去へ、未来へ、時間が自由に操作できるのだ! だが、これは、人類のために、利益と害悪の両方をもたらず両刃の剣だった。過去を知り未来を知ることによって人類の知恵は飛躍した。だが過去に干渉して未来を変えようとするいわゆる時間犯罪が発生したのである。かくて時の航路を監視し歴史を正しい軌道にもどすためにタイム・パトロールが設立された。 1954年のマンス・エヴァラードは、そうしたタイム・パトロール隊員の一人だった。(以下略)” あらすじからお分かりの通り、日本のSFに相当な影響を与えた作品です。豊田有恒先生などオマージュ作品をいくつも書いてますし、藤子・F・不二雄先生はこの作品をそのままジュブナイル化したような作品を描いています。 アシモフ先生に至っては、「タイム・パトロール」という概念や存在自体が、人類に益にならないのではないかと、『永遠の終わり』という作品を書いておられます。 #時間テーマSF #ポール・アンダースン #深町真理子 #ハヤカワSFシリーズ https://muuseo.com/jason1208/items/816
書籍 早川書房 1988年Jason1208
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フラッシュ・ゴードンの思春期 50年代60年代超現実映画史《朝日ソノラマ》
朝日ソノラマ社より1988年に発行された『フラッシュ・ゴードンの思春期』です。 朝日ソノラマ社の名物編集者・聖咲奇氏が、雑誌『宇宙船』(2-14、19-33号)に連載した、1950-1960年代のSF・ホラー・ファンタジー等を含む“超現実映画”に関する評論をまとめたものです。 航時機(タイムマシン)「フラッシュ・ゴードン号」による1902年から1968年までの時間航海記として、移り行く時間を遍歴して、それぞれの流行りの映画や流行などを追いつつ、まとめたメタフィクションとなっています。A5版モノクロ257頁。 (2020/12/19 画像追加) #特撮映画 #特殊撮影 #SF映画 #大伴昌司 #宇宙船(雑誌) https://muuseo.com/jason1208/items/354 https://muuseo.com/jason1208/items/620 https://youtu.be/BhieZ3-QAc4 クリストファー・リーをホストとする「ホラー映画100年」シリーズ(1996)は、本作とは直接の関係はありませんが、映画の紹介に共通するところが多いので、参考までに。
書籍 朝日ソノラマ 1500円Jason1208
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『SF百科図鑑』《サンリオ》
サンリオより1978年に発行の『SF百科図鑑』です。パンブックスより発行された英語版の翻訳で、B5版カラー/モノクロ392頁で、左開きの重厚な一冊です。ブライアン・アッシュ/編、山野浩一/日本語版監修。古書で手に入れました。 出版社としてのサンリオはこういう本も出していました。“百科図鑑”とは言うものの、全体に直訳的で分かり難い構成です。 まずこの本で何かを調べたという記憶が無く、ビジュアルも小さく、あまり役に立たない本とは言えますが、表紙に上がっているSF作家たちの寄稿文は貴重だと思われます。 #SF百科図鑑 #サンリオ #ブライアン・アッシュ #山野浩一
書籍 サンリオ 1800円Jason1208
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『空の大怪獣ラドン』《レーザーディスク》
1956年公開の東宝映画『空の大怪獣ラドン』のレーザーディスクです。スタンダード画面、82分。 これは初期のレーザーディスクで、予告編やチャプターなどの特典はありません。 東宝怪獣映画の最高傑作と思ってます。 『空の大怪獣ラドン』を観ていると、阿蘇に炭鉱があるとなんとなく思い込まされるのですが、実のところ、火山の阿蘇を掘っても温泉が出てくるので炭鉱はありえませんね。 撮影ロケに使われたのは、長崎県波佐見の炭鉱だそうです。 聞いた話ですが、公開当時の観客に西鉄商店街(現在の天神新天町)の子供がいて、映画での「ラドン来襲により、西鉄商店街が炎上する」場面で、自分の家が火事で焼失したと思い込んで、帰宅するまで泣き止まなかったという話です。こんな風に特撮映画に騙されてみたい気もします。 直接関係はありませんが、SF作家の故・野田昌宏氏の実録風SF小説『あけましておめでとう計画』(ハヤカワ書房)ハヤカワ文庫JA版『キャベツ畑でつかまえて』収録の「オペレーション《氷》」で、『空の大怪獣ラドン』の映画公開に対する地元福岡の反応が書いてあります。 #ラドン #RODAN #本多猪四郎 #円谷英二 #SF映画 #特撮映画 #佐原健二 https://youtu.be/i5jfCb6-2RA https://muuseo.com/jason1208/items/17 https://muuseo.com/jason1208/items/748
レーザーディスク 東宝 1988年Jason1208
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『ハッピーアニバサリー007ジェームズ・ボンド』《レーザーディスク》
1987年の映画『007リビング・デイライツ』公開時に、《007ジェームズ・ボンド映画公開25周年》を記念して発売された『ハッピーアニバサリー007ジェームズ・ボンド』のレーザーディスクです。 格安価格で発売された、数ある007映画の名場面、注目シーンの編集版ビデオです。 #007 #JamesBond #ショーン・コネリー #ロジャー・ムーア #ティモシー・ダルトン https://youtu.be/Y57-k1j-dpc
レーザーディスク ワーナー・ホーム・ビデオ 1800円Jason1208
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『帝都物語』《映画チラシ》
映画『帝都物語』(1988年公開)の映画チラシです。 荒俣宏による伝奇小説『帝都物語』を原作とし、明治から昭和初期にかけての時代を映画化したものです。大掛かりなオープンセットやハイビジョン合成のVFX、豪華キャストが話題になりました。 悪のヒーロー、加藤保憲を映画キャラクターとして格好良く描けていたので、結構好きな映画ですね。 #帝都物語 #実相寺昭雄 #SF映画 #伝奇映画 #嶋田久作 https://youtu.be/xEIjVtjvwyU
映画チラシ 1988年Jason1208
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ULTRA WEAPON WORLD ウルトラシリーズ超兵器の世界
1988年にHOBBY JAPAN社より発行された『ULTRA WEAPON WORLD ウルトラシリーズ超兵器の世界』です。A4版134頁。 ウルトラシリーズファンが集まって、『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『帰ってきたウルトラマン』三作に登場する超兵器をもっともらしく理屈付けしてしまおうという同人誌的な本ですが、執筆陣が当時活躍していたライターやイラストレーターが結集し、成田亨・池谷仙克・高橋昭彦各氏など直接当時の番組関わったデザイナー各位まで記念イラストを寄せているという豪華な本で、漫画家の故・居村真二先生も『ウルトラセブン』のサイドストーリー漫画『40万年の沈黙』(『ウルトラセブン』物語中時間の出来事で、かつてのペガッサ市を思わせる異星文明の巨大漂流物が地球に接近するというもの)を掲載しています。 面白いのは、作品中の科学力から、『帰マン』=1980年代半ば~、『ウルトラマン』=1990年代、『ウルトラセブン』=2000年代とし、放映順を無視していて、ウルトラセブン他の存在は、完全に与太話的に“白銀あるいは真紅の巨人を見たと言ってる目撃者がいた”と推測記事のように書かれています。 個人的には、この本でのオーバーテクノロジー(侵略宇宙人の科学)の扱いは、『ウルトラマンメビウス』以降の《メテオール》と呼ばれるオーバーテクノロジー描写に影響を与えてると思います。 余談ですが、こういうTV特撮メカの理屈付けを始めたのは、《ゼネラルプロダクツ》と名乗ってSFショップを経営していた頃のガイナックスで、そこで売られていた“ジェットビートル”や“ウルトラホーク1号”などのバキュームフォーム・キットの解説ブックレットだったと思います。 #円谷プロ #ウルトラシリーズ #成田亨 #SFドラマ
映画資料 HOBBY JAPAN 1988年Jason1208