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Music Monthly,Record Monthly 番外編2
Music Monthly,Record Monthly の番外編2です。 4.専用バインダー R.Monthly誌を1年分収める専用バインダーも作られていたようです。 (画像1・2) 私が入手したものは状態が悪いのですが、 1969年の12冊が綴じ込まれていました。 5.冊子の背番号 画像3がここで言う背番号のことです。 自分の手持ちの現物を見る限り、背番号が印刷されているのは1970年から と見えますが、こうして並べて眺めていると、あったりなかったり、 同じ番号がいくつもあったり、ということに気付きます。 これは多分、取り扱った販売店毎の番号だと思います。 No.3 = ハンター No.6 = 山野楽器 No.10 = 新星堂 etc. 冊子の裏表紙には、販売店名を入れる白枠が設けられており、 ここにゴム印を押す店舗も多かったわけですが、 数百部以上とかの一定の条件をクリアすることで、 印刷時に刷り込むサービスを行っていたと思われます。 (画像4) 店名印刷分は、他店と混ぜることは許されませんので、 梱包時のチェックを容易にするために、 背番号も印字したのではないでしょうか。 もっとも、店名印刷サービス自体は、もっと以前からあったようで、 背番号はなくても、店名印刷と同時に販売店固有の番号が記されている ケースがありました。 (画像5:小さく59の丸囲み数字) ということは、この番号は Record Monthly 用のものではなく、 もともとレコード商組合が加盟店に対して採番していた コード番号のようなものだったのかもしれません。 #アナログレコード #レコード資料 #MusicMonthly #RecordMonthly
音楽(レコード) 1960年代 - 1980年代 日本chirolin_band
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テープ・マンスリー 1970年〜1971年
「テープ・マンスリー」誌です。 手元にあるのは2冊だけですが、1970年1月号が「第4号」となっているので、 創刊は1969年10月と思われます。 発行は「日本レコード振興株式会社」で、Record Monthly と同じです。 内容も、正に Record Monthly のテープ版です。 Record Monthly に比べると、見かける機会が少ないので、 発行部数はかなり抑えられていたと思います。 当時のミュージック・テープの市場は、8トラ・カートリッジ オープン・リール,カセットによって形成されていましたが、 中心はカー・ステレオでの需要を取り込んだ8トラでした。 新譜紹介のページ数を見ても、 8トラ…………23ページ オープン………6ページ カセット………6ページ となっており、それを裏付けています。 オープン・リールは音質を重視するオーディオ・マニア向け、 カセットはこれからのメディアという感じだったのでしょう。 当時は4チャンネル・レコードも発売されていましたが、その8トラ版 というのも発売されていたようです。(画像7) チャートも掲載されていました。(画像8) テープ・マンスリーは、1987年3月号をもっと廃刊となりました。 (Record Monthly の廃刊と同時) #アナログレコード #ミュージック・テープ資料 #テープ・マンスリー
音楽(ミュージック・テープ) ¥50 1970 - 1971年chirolin_band
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Record Monthly 1987年1月〜3月号
Record Monthly 1987年1月~3月号です。 1月号では、1986年にデビューした新人がずらりと紹介されています。 カラー写真が掲載されているのは、一押しクラスだったのでしょう。 (画像2) 総勢240名とのことですが、記憶に残っていない人も多く、 問題を起こした記憶が残っている人もいたりします。 CDシングルはまだ発売されていませんので、シングルは 総てアナログ・レコードです。 (画像3 2月号) 3月号では、漸くビートルズのCD発売が広告されています。 第1回分はすべてモノラルでした。 LPは、日本編集盤を除き、ステレオが標準でしたので、 モノというのは違和感がありました。 (CD以降から聞き始めた人は、感覚が違うかもしれませんが) 3月号の巻末には、突然「本号をもって廃刊に」 という告示が掲載されています。 文面からも、「志半ばにして」という無念さが伝わって来るようです。 #アナログレコード #CD #レコード資料 #CD資料 #ビデオ・ディスク資料 #RecordMonthly
音楽(レコード,CD,ビデオ) ¥180 1987年chirolin_band
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Record Monthly 1985年- 1986年
Record Monthly 1985年~1986年です。 誌名は「レコード・マンスリー」ですが、 内容はCD,ビデオ・ディスクも 含まれています。 が、ミュージック・テープやビデオ・テープは対象外です。 いわゆる「紐系」は扱わない、という方針だったのでしょうか? 画像6(85年3月号)で「射程圏に入ったCDプレーヤー」という記事が 掲載されています。この辺りから5万円台のプレーヤーも登場し、 幅広く普及していくことになります。 私自身もハードを初めて買ったのは5万円台のものでした。 (ソフトは事前に買ったりしていました) 画像7(85年11月号)の編集後記に、 POSコードのことが書かれています。 レコード業界のPOS整備は遅かったです。 何せ多品種少量販売の商材、 カタログ上生きている商品は10万アイテムもあり、 店頭在庫のPLUファイル(POSコードから価格等を呼び出す) を保持するのも当時のシステムでは負荷が高かったのです。 ユーザー向けの販促誌にPOSコード(4988〜)を表示しても、 特に役立つことはなかったと思いますが、まぁまぁ… 画像8(86年3月号)には、かつてのフランスの名指揮者、 アンドレ・クリュイタンスのCD発売の記事がありますが、 こうした旧譜のCD化は、ユーザーにとっても 「マスター・テープに近い音質が期待できる」ということで 歓迎されていました。 レコード会社にとっても 「一粒で二度美味しい」グリコのような存在でした(!?) ただ、音源のディジタル化に際しては、著作者の許諾等もあり、 実務ベースで勝手に進められなかったため、時間はかかりました。 例えば、1986年時点で言えば ビートルズのCDは、まだ発売されていません。 (知らずに「勝手に出しちゃった」というのは別として) #アナログレコード #CD #レコード資料 #CD資料 #ビデオ・ディスク資料 #RecordMonthly
音楽(レコード,CD,ビデオ) ¥180 1985 - 1986年chirolin_band
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Record Monthly 1984年7月- 1984年12月
Record Monthly誌 1984年7月〜12月号です。 1984年7月号より、予告通りに誌面が一新されます。 サイズが B5 (普通のノートブックと同じ)になり、読み易くなりました。 カラ−・ページも増加し、ビジュアル面でのインパクトを加えながら、 特集やアーティスト・インタビューなどの内容面も充実が図られています。 ヒット・チャートも、枠が拡大されると同時に、海外チャートも充実し、 見た目がオリコン等も意識した作りになっています。 集計元が「全国レコード商組合調査」と明記され、 コピー・ライトに関するコメントも加えられました。 集計対象となる加盟店も増やしたのではないでしょうか。 (レコード店にPOSシステムが普及するのは、もっと後の話です) 新譜リストには、アイテム毎の発売日が記載されるようになりました。 これはユーザーにとっては大切な情報です。 (従来は「4月5日~5月5日発売分」などと一括りにされていました) その他に紙面を見ていて気付くのは 「メーカー広告がよくとれていること」です。 川上のメーカー,川下の小売店,両社を結ぶ商組合がよく協力して この改訂に取り組んだのでしょう。 価格は ¥180 を据え置きということも考え、 この改訂は、与えられた条件の範囲内で 精一杯の仕事をしたと言えるように思います。 7月号の編集後記にも、「できる限りのことはやった」という自負心も ストレートに書かれています。 ただし、この紙面を見ていて感じるのは、 レコード卸の最大手だった星光堂 (正確に言えば、その姉妹会社のミュージック・スター社) が発行していた「ミュージック・ガイド」誌に似ているかも、 ということです。 「ミュージック・ガイド」は1960年代から このサイズで作られていましたし、 改訂に際して、参考にしたのは間違いないだろうと思います。 (レコード商組合としては、こうしたことは認めないでしょうが) しかし世の中では、新たな形態として書店で販売する「CDジャーナル」も、 この1984年には創刊されています。時代は動いていたわけですね。 この時代のニュー・メディアだったレーザー・ディスクと VHDディスクの広告ページを 掲載しておきます。前者は1984年7月号、後者は12月号です。 CDの普及は、結構ゆっくりとしたものでした。 やはり価格の高さは大きなネックだったと思います。 本格的に広がったのは、メイン価格が ¥3,200 になってからでした。 画像8の「CDガイド」ページは1984年12月号のものですが、 この辺りから漸く ¥3,200 盤が登場しました。 #アナログレコード #CD #レコード資料 #CD資料 #RecordMonthly
音楽(レコード,CD) ¥180 1984年7月〜12月chirolin_band
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Record Monthly 1980- 1984年6月
Record Monthly誌 1980-1984年(6月号まで)です。 画像1 1980年 画像2 1981年 画像3 1982年 画像4 1983年 画像5 1984年 1月〜6月 1980年に入り、5月号から ¥180 に値上げされます。(それまでは ¥150) 逆にページ数は削減されており、96ページか112ページ構成となり、 従来の標準 128ページというのは、年末の需要拡大期のみとなっています。 コストの増加をなるべく定価に影響させないように、 努力していたのではないかと思います。 1980年に入ると、¥2,800 のLP、¥700 のシングルが出て来ており、 やがてこれが標準価格になって行きます。 CDの登場が 1982年10月ですが、11月号では早速CDのページを新設し、 レコードとは別枠で掲載されています。 発売当初のCDは、洋楽で言うとディジタル録音が ¥3,800、 アナログ録音が ¥3,500位でした。 ポリグラム系などの輸入盤は ¥4,000 を超えていました。 ただ、同じ82年11月号の編集後記を読むと、 CD発売に浮かれている様子はなく、 むしろ今後の編集方針を巡って、大きく2つの課題を 抱えていたことが窺えます。 1.テープ・マンスリーと合体するか テープ・マンスリーは、同じ日本レコード振興(株)が 1969年から発行していた冊子で 言わば、Record Monthly のテープ版です。 2.冊子のサイズを大型化し、誌面の充実を図るか 読者にアンケート調査を実施したり、有識者の懇談会を開いたりで、 随分慎重に議論されていたようですが、 色々意見を聞き過ぎて身動きがとれなくなっていたとも見えます。 一般の企業ならば、より充実した雑誌にして全国の書店で販売しよう」 といった戦略も立てられる訳ですが、「レコード商組合の御用冊子」 という立ち位置では、そうもいかなかったのでしょう。 商組合の販売店に対して一定の発行部数を保証される という利点もありましたが、組合の顔色を窺いながらでは、 変化へのスピーディーな対応ができなかったのかと 思います。 Record Monthly は、その後1987年に廃刊に追い込まれますが、 そこに至る重要な要因が、この1980年代前半の課題対応に 見て取れるような気がします。(個人的な意見です) 一方、CDの発売に際しては、当初から対象商材と捉え、 「CD専用のページを用意し、別枠で掲載する」ということで、 何の問題もなかった様です。 新時代の希望のメディアであることは、どの立場にとっても共通認識であり、 これをきちんと成長させて行く、ということについては 議論の余地はなかったのでしょう。 1984年6月号では、ようやく誌面刷新が告知されています。 #アナログレコード #CD #レコード資料 #CD資料 #RecordMonthly
音楽(レコード,CD) ¥150 〜 ¥180 1980 - 1984年6月chirolin_band
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Record Monthly 1975 - 1979年
Record Monthly誌 1975-1979年です。 画像1 1975年 画像2 1976年 画像3 1977年 画像4 1978年 画像5 1979年 この期間も、表紙のデザインに変更はありません。 定価は ¥100 スタートですが、 1977年1月号より一気に ¥150 となっています。 ページ数は 128 で変更ありません。 1975年1月号では、洋楽新譜LPは ¥2,200 が主流ですが、 ¥2,500盤も登場しています。 やがて ¥2,500 が標準になって行くわけですが、この価格帯変更は、 「値上げによって一気に」というやり方ではなく、 ¥2,200 盤はそのままで、新たに ¥2,500 の新シリーズを作り、 以降の新譜を新シリーズで発売していく、 というメーカーが多かったようです。 シングル盤も ¥500 スタートですが、 1976年5月号に ¥600 のシリーズが登場し、 LPと同様に新譜から新シリーズに切り替えられて行きました。 ですので、市場には ¥500盤と ¥600円盤が混在していました。 (発売時期の違いによる) 画像6 東芝広告(1975年3月号) 画像7 クラウン広告(1975年5月号) ニュー・ミュージックの時代になっていることが窺えます。 画像8 キャニオン広告(1976年2月号) 「およげ!たいやきくん」は、 国内で最も売れたシングル盤と言われています。 (450万枚?) このレコード、「童謡」か「歌謡曲」かで騒ぎになりました。 当時、レコードは個別物品税の課税対象となっていました。 「物品税」というのは今はありませんが、 戦前から存在した「贅沢品」に対する税金です。 ただ、教育目的のレコードは課税対象外となっていたのです。 ●レコード会社曰く「これは童謡です。 『ひらけポンキッキ!より』って書いてあるでしょ! 歌謡曲だったら『ぬりえ付き』なんてしませんよ!」 ●税務署曰く「でも、買ってるのはサラリーマンじゃないですか。 皆さんパチンコ屋さんで聞いて共感したんでしょ!」 っていう感じ(ちょっと議論をデフォルメしてます)。 で、この時はレコード会社の言い分が通って非課税になりました。 ただ、「何が贅沢品なのか」という価値観は時代と共に変遷しますし、 「あれが非課税でこれが課税はおかしい」とか、 どうしたって揉めますよね。 結局、「幅広く消費全体に薄く課税する」という消費税の施行 (1989年4月)により、物品税は廃止されることになります。 #アナログレコード #レコード資料 #RecordMonthly
音楽(レコード) ¥100 〜 ¥150 1975 - 1979年chirolin_band
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Record Monthly 1970 - 1974年
Record Monthly誌 1970-1974年です。 画像1 1970年 画像2 1971年 画像3 1972年 画像4 1973年 画像5 1974年 この間、基本的なデザインは変更されていません。 定価は ¥50 スタートですが、1971年7月号より ¥80 に改訂されています。 これは大きな値上げです。 直後の1971年11月号からは、ページ数も 96 から 128 に増加されています。 4チャンネル盤が別枠でリストされるようになりました。 (画像6 1972年1月号) 但し、4チャンネル・レコードそのものが、定着しませんでした。 1970年初頭には、邦楽シングル盤が ¥400 に値上げされています。 (洋楽は、1968年に ¥400 になっていました) 1973年5月〜7月には、シングル盤(洋・邦ともに)が ¥500 になります。 1973年末〜1974年2月にはLPが値上げされ、洋楽のメイン商品で言うと、 ¥2,000 が ¥2,200 になります。 #アナログレコード #レコード資料 #RecordMonthly
音楽(レコード) ¥50〜¥80〜¥100 1970 - 1974年chirolin_band
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Record Monthly 1967 - 1969年
Record Monthly誌 1967-1969年です。 画像1 1967年 画像2 1968年 画像3 1969年 67年1月号からは、表紙のデザインが一新されています。 定価は ¥40 スタートですが、67年3月号から ¥50 に改訂されています。 (2022.8.7 改訂タイミングを更新しました) ページ数も 96 となり、この「96ページ ¥50」が標準フォーマットとして 固定され、69年末まで変更されていません。 海外チャートが掲載されるようになり、67年1月号からビルボード、 67年4月号からはキャッシュ・ボックスも加わります。(画像4&6) ここにJ.F.というイニシャルでコメントが書かれているのですが、 67年4月号 のそれは、偏見に満ちたひどいものでした。 よほどビートルズやエレキがお嫌いだったようですが、 1967年になっても、まだこのような論評があったわけですね。 67年3月号から、国内ヒットチャートに変更があり、 「メーカー別」の枠を外し、本来のチャート情報に改められました。 この時代のビー・ジーズは、ストリングスを多用したり、 メロディ・ラインを重視した曲作りなど、当時のロック系のバンドとは 違った方向性を志向していたように思います。 「ジョーク(I Started A Joke)」を初めて聞いた時は、プロコル・ハルムの「青い影」 と同様に衝撃を受けたものです。 69年10月号から、R を大きくデフォルメした楕円形のロゴが登場し、 これは長く使われ続けることになります。 #アナログレコード #レコード資料 #RecordMonthly
音楽(レコード) ¥50 1967 - 1969年chirolin_band
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Record Monthly 1966年
Record Monthly誌 1966年です。 Music Monthly とよく似た冊子ですが、全く別物です。 発行は日本レコード振興株式会社で、レコード券の発行も 行っていたところです。 9月号が通巻11号となっていることから、創刊は1965年となりますが 私は見た記憶がありません。手元にある66年発行分も、この3冊のみです。 翌1967年になると全く状況が逆転し、Record Monthly が主流になっている と見えます。 推測ですが、この頃にレコード商組合御用達の冊子が、Music Monthly から Record Monthly に変更されたのではないか、と思います。 Music Monthly は見捨てられた(?)のでしょうか、 その辺の経緯は判りませんが… 画像2,3 1966年9月号 9月号は 64 ページ構成で ¥40 です。 リスト・ページのレイアウトは Music Monthly によく似ています。 違いは、レーベル名(エンジェル等)の上に それを発売するメーカー名(東芝等)が記載されるようになり、 商品のソートKEY もジャンル/メーカー/レーベルとなったことです。 (従来はジャンル/レーベル) チャート情報も掲載されていますが、メーカー別になっています。 しかし、これはどうなんでしょう、 各メーカーに忖度したのかもしれませんが(!?)、 ユーザー目線の対応ではないですね。 画像4,5 1966年10月号 10月号以降は 80 ページ構成で ¥40 です。 「赤ずきんちゃん」の広告ページ(日本グラモフォン) 巻末には「レコードマンスリーもまだ生まれたばかり」 といったコメントも見られます。 画像6,7 1966年11月号 リスト・ページの列の表示順が変わり、タイトルや収録曲がが左に寄り、 レーベルや品番等の情報が右側に寄せられています。 #アナログレコード #レコード資料 #RecordMonthly
音楽(レコード) 1966年 日本chirolin_band