コラム10 8トラック版のベンチャーズ・ニュー・デラックス

初版 2023/08/25 05:46

8トラックのカートリッジ・テープ LYA-7098

 「ニュー・デラックス」(ハワイ・ファイヴ・オー)の8トラ版がこの「LYA-7098」で
1969年8月1日発売。
LPが7月10日発売だから、1ヶ月も経たずに出たわけだが、収録曲が国内盤LPと異なっている。
国内盤でカットされていた「ドント・ギヴ・イット・トゥ・ヒム」と「ラヴィン・シングス」が
収録されており、追加された3曲は含まれていない。
つまり、曲順は変更されているが、US盤LPと同内容になっている。
以前にも触れたことだが、8トラ・テープの「プログラム4分割」の制約をクリアするために、
US版のマスターをそのまま使ったものと推測する。

カセット・テープ LZA-3075

 同じ「ニュー・デラックス」のカセット・テープ版「LZA-3075」で8トラと同じ1969年8月1日発売。
こちらはLPと同じになっている。カセットの場合の制約は「A/B面の収録時間をなるべく均等に」
ということで、8トラよりも緩いため、そのまま発売できたのだろう。

 レコードのことを調べている方は多いが、テープ・メディアは盲点になっている場合が多く、
これだけほじくり返されているビートルズでも、きちんとコメントされているものはほぼない。
テープのみで発売されていたにも拘わらず、「当時国内盤は発売されなかった」といった誤りが
散見される。(ウィキは直しましたが)

東芝音楽テープ月報1969年8月発売号

上記「ニュー・デラックス」の8トラ版とカセット版の両方が掲載されている。

国内盤アナログ・レコード(1950年代〜1960年代〜1970年頃)のデータ・ベース(リスト)を作成しています。
(国内盤レコードDB)
ジャンルはオール・ジャンルで、フォーマットはExcel ファイル(xlsx)です。
現在仮開示しているのは、
日本グラモフォン
東芝
日蓄工業
日本ウエストミンスター
日本ディスク(1950年代)
日本マーキュリー(1950年代)
ユニバーサル・レコード(1950年代)
日本コロムビア
キング・レコード
です。

今後、随時追加していく予定ですが、時間はかかります。

ダウンロードして自由に使って頂いて結構ですが、同時に開示している説明ファイル(ワード文書 or リッチ・テキスト)を
よくお読みになってください。また、現段階ではあくまでも仮開示であり、完成形ではないことにもご留意ください。

https://1drv.ms/u/s!ApINowI3ybkacrP3M_GV7wSe6j0?e=67lDy2

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