アリオラムス 『別の枝』が示す距離

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アリオラムスは現在、ティラノサウルス上科に属する。2体の基本種が現在認められているようだ。

 白亜紀後期の終わりごろ当時のアジア大陸の中核地域(今のモンゴルのゴビ砂漠)から発見された。ホロタイプの小種名はレモトウスと名付けられ部分的な頭骨と3本の中足骨(四つ足の動物の後足の骨の一部分)で知られる。発見者のソ連の古生物学者は、ティラノサウルス科の他の属からほど遠い種であると断定した。根拠は鼻先から左右を分けるいわゆる矢状面(生き物の左右を分ける真中)にある5つの骨質の突起とティラノサウルス科に共通する当遺骨の形状よりも細長い輪郭を有していたことがあげられる。そのことを踏まえて(ティラノサウルスの系統から)アリオラムス=別の枝に属するレモトウス(除外された)という小種名を付けた。
 しかし、古生物を検証する科学的技術の進歩はもい一体のアルタイのほぼ完全な骨格の発見で動揺した。
現在ではアリオラムスはタルボサウルスと近縁の中型の(5~6メートル)という推定体長であるが、成体は発見されていない)ティラノサウルス上科の肉食恐竜であるとされている。

竜盤目 獣脚亜目 ティラノサウルス科 アリオラムス族 アリオラムス属となる。ややこしいよな。

骨格標本にくっついているティラノサウルス科の特徴的な小さな前肢(2本指)はティラノサウルス科であってこそ妥当性を持つ形成復元といえる。
アルタイの完全体が発見されるまでレモトウスの前脚の指なんか誰も見たことなかったんだから。頭と中足骨3本だけだぜ。

 それでも僕らは描くんだね。好きだから。我ながら呆れるね。

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